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2010年5月23(日)

• 明日から出社

  ちょうど一ヶ月会社を休みましたが明日から出社予定です。以前のように仕事 ができるかどうかは分かりません。少なくとも時間をきちんと決めてその間は 以前より集中して仕事をする習慣を身につける必要がありそうです。だらだら と仕事するはやめましょう。さいわい今回の病気で脳の方への影響はなかった と思われるので、ペース配分を工夫すれば以前よりはかどるような気もします。

  一ヶ月のお休み中にたくさん数学の勉強したかったのですがあんまり進んでい ません。もくろんでいた毎日8時間勉強は無理だった。少し勉強すると疲れてし まう状態が続いてるうちに余り勉強しなくなってしまいました。これはなんと かしなくては。というわけで仕事も勉強ももうしばらくペース配分について様 子見ということになります。なんとかなります。たぶん。

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• 渕野さんの伯母野山日記

  渕野さんのお住まいが神戸になり日記の題名も変更になったそうです。リンク 先を変更します。

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• 病院に行ってきた

  今日は病院に行きました。診察ではなく生活指導です。要は今後一生なんの楽 しみもなく暮しなさいということみたいです。死んだほうが良かった気がする。

  という感じで精神的に安定しません。もちろん今後それなり「健康」に生きて ゆけることは死んでしまうより良いことだと思います。

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• 本当なら

  今日は神戸に 「ゲーデルの不完全性定理と無限の研究としての集合論」 を聴きにゆく予定でした。今の状態なら行くことは可能だったと思いますが、 入院してすぐにキャンセルしました。その時点では病気がどのように遷移する か不明だったので仕方ないです。来週の金曜日に通院して今後の予定について お医者様に指導してもらいますが、できれば再来週位から通常の生活に戻りた いと考えています。

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• きょうのできごと

  今日は Jensen の論文を少し読みました。

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• 金沢自然公園

  今日は奥さんと横浜の 金沢自然公園 に行きました。モカちゃんがちっちゃいときに良く遊びに行ったのですが、最 近は行く機会もなく10年ぶりくらいでしょうか。大人二人でもとても楽しめま した。カメラ持ってくの忘れました。仕方がないので iPhone で Twitter に実 況中継を流しました。それよりカメラでちゃんと撮った写真を整理する気力と かなくなっている感じがします。モカちゃんも大きくなったことだしこれは仕 方ないのかなと思います。

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• 少し歩いてみる

  今日は東京に出向いて山手線を一周してきました。新宿と池袋を少し歩きまし た。特になにするということはなくたんなるお散歩です。

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• 療養と fine structure

  現在療養中です。今月いっぱい位のんびりしたいなと考えています。お医者さ んも一ヶ月くらいは仕事のこと考えないでというお話しでした。体調は非常に 良いです。病気の直前はもちろん、若い頃からちょっと動くと動悸がして苦し くなる場合が多かったのですが、今は心臓の調子が良くて少々の運動は平気で す。カロリーと食事の種類が色々制限されています。おいしいものを食べる楽 しみは一生なさそうです。今後は食べる楽しみがないので数学で楽しむしかあ りません。なので読む読む詐欺を続けていた Jensen 論文 [1] を読んでいます。 もうすぐ J_α での Σ_n スコーレム関数や Σ_n projectum の話題について楽しむことができそうです。

  [1] THE FINE STRUCTURE OF TIlE CONSTRUCTIBLE HIERARCHY, R. Bjonl JENSEN, ANNALS OF MATHEMATICAL LOGIC 4 (1972) pp. 229-.308.

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• 退院しました

  4月26日 (月) に急性心筋梗塞で入院しました。幸い心臓自体の経過は良好で本 日退院することができました。色々ご心配おかけしました。またお見舞いの言 葉をたくさん頂きありがとうございます。以下経緯のメモです。

  4月22日 (木) 午前

  朝会社に到着する前に歩くのが困難になる。やっとの思いで会社到着。胸 部激痛で30分くらい苦しむ。この時点ではまだなんとかなると思っていた。

  4月23日 (金) 午後

  自宅で夕食のあと午前中よりさらに胸骨の中央に激痛。ここで救急車を呼 ばなかったのは金曜の夕方で変な病院に回されるととか余計なこと考えたから。 発作は21時から翌日零時頃まで。約3時間。

  4月24日 (土曜日) 午後

  自宅で夕食のあと前日よりさらにつらい痛みが続く。この時点で心筋梗塞 に間違いないと思いつつ土曜なので手続きが面倒とか我慢した。22時から26時 頃まで激痛に苦しむ。余りに苦しいので数学の本を読んだりしていた。

  病院の先生のお話によると上記3回の発作いずれで命を落としても不思議はなかっ たそうな。幸運だったのは3回も冠状動脈の同一の場所で発作が起きたにもかか わらず (発作中は完全に血流が止まっている) その後血流がほんの少し回復し たことらしいです。さらに上記のように長時間の発作を放置したにもかかわら ず、心筋の壊死が思いのほか少なかったのも運が良かったみたいです。

  4月25日 (日)

  一日自宅で静かにしていた。食事をとると発作を起こしやすい気がしたの で食事も余り食べなかった。病院に行くべきだったのかも知れませんが (すで に遅い) 日曜なので面倒だった。ここまでくると本当に頭が悪いとしか言いよ うがありません。

  4月26日 (月) 午前

  藤沢駅近くの心臓専門の一般病院に行く。受付で症状を話したところ「今 はどうなのですか？」と聞かれた。「今は苦しくも痛くもない」と答える。

  一時間半ほど待っていよいよ診察。脈が一分間に120。症状を話すと先生の 表情が険しくなる。レントゲンと血液と心電図をとる。レントゲンは問題なし。 心電図は多いに問題あり。心筋梗塞の特徴がはっきり現われているそうな。血 液からも心筋梗塞のマーカーが大量に検出される。ほぼ心筋梗塞に間違いあり ませんということで、急きょ救急車で藤沢市民病院救命救急センターに搬送さ れることが決まる。内心しまったと思う。遅いんだってば。

  4月26日 (月) 11時30分

  救急車到着。その時点では全然平気だったが担架に乗せられ酸素が出る管 を鼻に付けられる。救急車内で今までの経緯を聞かれ上記内容を話す。きっと あきれ返っていたに違いありません。救急隊員の方々ありがとうございます。

  4月26日 (月) 12時00分

  藤沢市民病院救命救急センター到着。点滴の管は当然として尿道にも管を 挿入。これは挿入時相当痛いし、なんというか慣れるまでおしっこが管から出 ているにも関わらず、おしっこを我慢している感覚がなくならない。つらいで す。とはいえここまでくるとまな板のコイです。抵抗しようがありません。心 臓の先生はとても誠実で知的な感じの方でした。

  4月26日 (月) 13時00分

  ICU に移動。心電図等基本的なデーターがそろう。急性心筋梗塞の病名が 確定。前週の金曜日から土曜日まで間違いなく3回冠動脈がつまったが今はぎり ぎり少しだけ血液が流れている状態ということでした。この「ぎりぎり少しだ け (日曜日中流れていた)」というのが本当に幸運だったらしいです。今は血管 をつまりにくくする薬剤を点滴で入れているので明日まではこのままで大丈夫 であろうとのお話でした。

  4月26日 (月) 15時00分

  主治医の先生より治療方針の説明あり。明日27日朝9時よりカテーテルによ る冠動脈の検査を行うとのこと。手首からカテーテルを入れて冠動脈まで通し 色々やるそうな。「とても痛そうですね」と言うと「痛いのは手首だけでそこ は麻酔をかけるから大丈夫」とのお話でした。内心「全身麻酔でやってくれれ ば楽なのに」と思ったのですが、翌日局所麻酔のご利益を存分に味わ うことになります。「検査」と言っても詰まり方が単純ならばカテーテル 経由でバルーンを膨らませ冠動脈の血流を確保し、さらに ステントという金属を装着する治療 まで行うそうな。うまくゆけば治療まですむというお話を聞き一安心。でも不 安。このまま死ぬのかなということを含め色々な考えが頭の中を走りました。

  4月26日 (月) 夜

  眠れないのではと危惧しましたがすんなり爆睡。飲み薬には特に催眠剤系 はなかったと思います。疲れなのか、病院で安心したのか、点滴に何か入れて くれたのかは分かりません。

  4月27日 (火) 8時45分

  カテーテル挿入検査および治療のため処置室へ移動する。

  4月27日 (火) 9時00分

  カテーテル挿入検査および治療開始。手首に麻酔注射。これが一番痛いと いう話だったがたいしたことない。いやあ。心筋梗塞の激痛とカテーテル尿道 挿入の痛みに比べればどうということないです。それより手首にカテーテルを ごりごり押し込み始めたらそれが痛かったです。麻酔の量を増やしてもらいま した。その後手首近辺でもぞもぞしているだけで血管内をカテーテルが通る感 覚はまったくなしです。造影剤が入るとその部分が熱いです。なんかごちゃご ちゃしているうちに「予想していた場所がほとんど詰まっているのでそこを治 療します」とのお話です。検査と同時に治療してもらえるとは大助かりと喜ん だのもつかの間。また心筋梗塞発作の激痛が。これはもともとぎりぎり まで細くなった血管にカテーテルが入ったため血流がなくなったからだそうで す。「鏡さんつらいですががんばって下さい」と声がかかりました。がんばり ました。がんばりました。でも「うー」と声が出て体が少々動いてしまうのは どうしようもありません。先生も動かれては治療が難しいと判断されここで鎮 痛剤の投与です。心筋梗塞の痛みは麻薬性の鎮痛剤でないと効果がありません。 3分くらい痛いのをこらえていたら急に気持ちよくなってきました。こ の状態になると不安とか痛み (感じても気にならない) とかどうでも良くなり ます。先生から症状の質問があるのですが、どこか遠くの世界から聞こえてく るようです。どうでもいいや。でも答えないとさすがにまずいかな。どうでも いいけど答えとこう。「はい。大丈夫です。気持ちよいです。」こればっかり。 局所麻酔で良かったです。「鏡さん。治療成功です」とのうれしい声が遠くか ら聞こえました。

  4月27日 (火) 11時20分

  治療完了。待機してくれた奥さまに「成功みたい。痛み止めで気持ちいい の。」と言って質問には答えつつ心は快感の世界ばかり向いている。まったく どうしようもない人間です。

  4月27日 (火) 午後

  気持ちの良さは14時頃まで続く。14時頃急に不安感が襲ってきて心臓の辺 りもやや不安感を感じる。冷や汗が出てくる。手首が痛い。この症状は30分く らい続きました。明らかに軽い禁断症状です。たった一回だけの投与で軽いと は言え禁断症状になるのですから、何回も濫用すれば中毒となるのは当然です。 夕方に始めての食事をとりましたが「少し食べると疲れてしまう」状態でした。 こんなことで社会復帰できるのかなと思いました。また血糖値が空腹時で200と いうとてもまずい状態です。

  4月28日 (水)

  午後に ICU から一般病棟に移動。食事ごとに疲労感が減ってゆきました。 夕方すべての管が外され歩く許可がでました。うれしかったです。奥さんと歩 いて先生の部屋までゆき詳しい状況を聞きました。

  心臓の血管はやや問題がある部分も残っているが当面心配ない。

  問題は血糖量である。これからきちんと糖尿病を治さなくては心筋梗塞は 再発するだろうし、脳梗塞や眼底出血がおきる可能性も多いにあるとのこと。

  糖尿病は長期的に改善することとして、経過がよければ 5月1日 (土) に退 院できるとのこと。存外早いのでびっくり仰天です。

  4月29日 (木)

  まったり。

  4月30日 (金)

  まったり。正式に翌日の退院許可がおりる。ただし当面は自宅で療養する こととのご指導でした。

  5月1日 (土)

  退院。市民病院の先生やスタッフの方々には本当にお世話になりました。 ありがとうございます。

  というわけで心臓は存外単純な器官であり今回の場合冠状動脈の血流が確保さ れ、さらに血液の凝固を防ぐ薬剤を処方して頂いたので当面心配なさそうです。 それよりも糖尿病が問題です。今回の心筋梗塞の原因かどうかは不明ですが放 置すれば合併症を引き起こし悲惨な結末になることは間違いありません。今後 通院治療し、指示通りに適切は食事を行いきちんとした生活を送りたいと考え ています。拾い物の命なので大切にします。

  コメント

  _miya [「痛みを我慢するために数学の本を読む」とか、愚鈍にはにわかに理解しがたい内容では...]

  _ni-capo [無事に退院なさって安堵しております。おめでとうございます。>痛みを我慢する...]

  _かがみ [(miyaさん) ご心配おかけしました。レヴェルは全然違うというか比較にもなりま...]

  _かがみ [(ni-capoさん) ありがとうございます。さすがにこれにこりて体に異常を感じ...]

  _てなさく [無事に退院なされた由、なによりです。くれぐれもお体大切に。]

  _アトム [無事退院したようでよかったです。体を大事にしてください。私の兄も昨日同じ病気で入...]

  _かがみ [(てなさくさん) ご心配おかけしました。今は元気です。本文にも書きましたが今後は...]

  _かがみ [(アトムさん) コメントありがとうございます。これからリハビリしてなんとか普通の...]

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