02/25 aiueo 01/01 かがみ 01/01 ゼルプスト殿下 01/01 かがみ 01/01 ゼルプスト殿下 05/10 かがみ
連休はカレンダー通りに休む予定です。例のごとくどこかに出かけたりする予 定はありません。最大の目標は強制法を使った連続体仮説のZFCからの独立性 の 証明PDF化 を完成させることです。
現在の進捗率は65%位でしょうか。書いた量のみに着目すると予定の80%程度は 出来上がっていると思いますが、お約束で最後の詰めの部分にかなりの時間が 必要である思われます。全部証明を見直しながら書いているので存外時間がか かります。残っているのは Generic拡大の一部と連続体仮説のZFCからの独立 性の部分ですから、すでに道具立ては全部そろっているのかも知れません。全 部で15ページ程度になりそうです。ある程度は仕方ないとしても、本の証明そ のままというのも問題があるので、なるべく自分でヴァリエーションをつける ようにはしているのですが、そうすると間違いが多くなるのが泣きどころなの です(笑)。
WX310KとPowerBookのBluetooth接続ですが、「PowerBookから切断」の場合の みフリーズするのならば良いのですが、WX310Kが発呼に失敗した場合や回線状 況が悪化して切断が発生した場合もフリーズする確率が高いのです。実際に使 いたくなるのは出先とか電波状況が余り良くない場合が多いでしょうから、当 面運用は無理のような気がします。WX310Kのプロトコルの実装もよろしくない のかも知れませんが、通信プロトコル実装の常として「いかなる異常な遷移に 陥っても回復する」義務があるので、PowerBook側の修正が望まれます。
まさか京セラのドライバーが悪さをしているとか。なんとなくダイアルアップ スクリプト以外には導入されていないような気がするのですが、もしかして Bluetoothの拡張ドライバーみたいなのがインストールされてたらやだな。
昨日注文したばかりなのに本日もう届きました。ブックマークは全滅なのです
が、幸いにして住所録の方は以前フリーソフトでPCに保存してあったので割と
スムーズに移行出来ました。肝心の速度ですがさすがに64Kbpsというわけには
行きませんが、余り回線状況がよくないと思われる自宅で 45Kbps 程度の実効
速度が出るようです。今までの実効速度が25Kbps程度だったことを考えるとこ
ちらは大幅な改善と言えそうです(*)。
AH-K3001VではPHS本体でネットに
アクセスする場合、画像を表示しないようにしていたのですが、今後自宅画像
縮小プロキシーと組み合わせれば、本体の表示が早くなったことと併せ、画像
ありでも実用的に使用出来るかも知れません。
さらに特筆すべきことと
して、AH-K3001V より電波感度が良いらしく、今までだと自宅内では非常に電
波が微弱で使用不可能な場合も多かったのですが、WX310K の場合自宅内での
使用も問題なさそうです。
PowerBook本体からのインターネット接続ですが、こちらもUSBの方は特に問題 なく接続可能でした。
一番便利そうな Bluetooth によるインターネットへの中継機能ですが、 こちらは案の定「ペアリング」がなかなかうまくゆかずはまったのですが、 Appleのページ を参考にしていろいろ試しているうちに突然認識されました(笑)。実際に使っ てみると思いのほか便利です。「USBと違って充電出来ないからあんまり使わ ないだろうな〜」と予想していたのですが、以前より速度が速くなったことも あり、こちらは短時間の通信に多用しそうです。
ただし問題が一つありまして、切断時ほぼ確実に PowerBook がフリーズする のです。幸か不幸かPowerBook側からではなくWX310K側から切断すると 落ちないらしいことが分かり、なんとか運用に耐えそうですが、少々神経を 使うことは事実です。この問題は私固有の現象かと思い調べたところ、 Macで京ぽん2を使用する なるページでも同様な現象が報告されているようです。
いずれにしても2万円強の出費はちと痛かったのですが、さすがに新しい機種 だけあり今までより遥かに便利になりました。ちょうど取り替え時期だったの かも知れません(^^。
(*) いずれもレンタルサーバーと自宅間での実測。
今朝AH-K3001Vを充電器から取り出したところ、うんともすんとも言いません。 あれれ?もしかして電源切れちゃったのかな〜、と思いスイッチを長押しした のですが反応がありませんし、念のため蓋を開けて電池の部分の結線を調べた のですがこちらも問題なさそうなのです。
間違いなく壊れてしまったようです(-_-)
いやはや 一月に電池を交換したばかり なのにもったいないですなあ。こんなことになるのなら新しいのに機種変更し ておけば良かった。大失敗です!!
このまま長期間使用できないのも困りますし、当然修理して無駄なお金を払う 気もありません。同じ機種に機種変更すれば数千円の出費ですむかも知れませ んがさすがにねえ(笑)。という訳でさっそく ウィルコムストアー で WX310K に機種変更しました。月々同じ値段で電波条件がよい場合通信速度が倍になる のでよしとしましょう。二三日中には届くと思います。色ですか?そりゃ もちろんピンク ですよ(笑)。
おうちの日記はRSSに対応しているのですが、昨日の日記をアップした後、4月 分の記事のRSSデーターが全部消滅していました。3月の最後の記事が最新になっ ていたのです(笑)。
どうして突然動かなくなったのだろうと調べたところ、どうも昨日のお題目で ある「99%カカオ」のパーセントがよろしくなかったようで、調べてみたとこ ろRSSの元データーを作るとき、面倒なのでお題目の文字列自身を printf の フォーマットに埋め込んでいたのです。超初心者バグじゃん(^^。
確かにこの状態で $0 にパーセントが入っているとまずいです。正しくはprintf("%04d%2d%2d " $0, year, month, day) # $0 はお題目の文字列
という感じでしょうか。printf("%04d%2d%2d %s" year, month, day, $0)
昨日は調べるのが面倒なのでとりあえずパーセントを「全角文字」にするとい う姑息な手段を選んだのですが、本日プログラムを上記のように変更したので、 次のバグが判明するまでは大丈夫だと思います。
会社で86%のを一口くれた同僚がいるのです。なので明日はお返しに話題の99% を持っていきます。購入時レジに持っていったら、店員さんに「とても苦いの ですがよろしいでしょうか。」と聞かれました(^^。帰宅してから試しに少し 食べてみましたが...結構いけるではないか(笑)。
勝手にねたを頂いて 申し訳けございませんが、面白そうだったので私も考えてみました。以下「体」 はすべて可換体を意味することとします。証明すべきことは次の通り。
基数が 以下の順序体は体として実数の部分体と同型である
[体の拡大の基本定理]
を体の拡大とするとき は の代数拡大となる。ここで は 上代数独立な集合であり の超越基底と呼ぶ。二つの超越基底の濃度は等しい。を を満たす有理数体の拡大体(要するに標数0の体)とします。すると上の定理により は有理式体 の代数拡大と同型になります。今 の 上の代数独立で基数が である を選ぶと と には を満たす自然な同型が定義され、さらに には上の同型により(もとの体構造と両立する)自然な順序体構造を導入するこ とが可能です。ここでもう一つの定理。
を順序体とし を順序体同型とする。 をそれぞれの実閉包(元の体を部分体とする最小の極大順序体)とするとき は から への体として同型へ一意に拡張可能であり、その同型は順序体としての同型で ある。( 藤崎源二郎著・体とガロア理論 を参考)今、初めて が実体(順序体の構造が入る)であると仮定します。この仮定と が 上代数的であることにより、 を の実閉包とすると であり、上の定理により(拡張可能な部分はほとんど明らかな のですが...) は の実閉包 に埋め込むことが可能。
上の順序体を単に体として、実閉包を代数閉包、順序体同型を体の同型に変え れば
標数0で濃度が 以下の体は複素数体の部分体と同型が成立しそうです。
中学校に入学したばかりのモカちゃんですが、理科の授業の内容について「こ れじゃ時間の無駄じゃん」と憤慨して言うのです。どうも植物を採取してその 写真を撮りアルバムを作るというお題目らしいのですが、なんとアルバムを作 るのにわざわざ PowerPoint を使うそうな。モカちゃんの考えとしては
「デジカメで写真を撮るのだから印刷するのにコンピューターを使うのは仕方 ないけど、写真が完成したらアルバムは手書きで十分! PowerPoint の 使い方の方に時間をかけるなんて信じられない。こんな時代だからコンピュー ターの使い方を覚えるのも大切だけど、それは技術の時間にやれば良いと思 う。」とのことなのです。
全くその通りだと思います。こんな実例を聞くと、「子供に正しいコンピュー ターの使い方を指導する必要が...」などという以前に先生に対して正しい使 い方を教える方が重要な気さえします。そもそも中学校や高校で勉強したり資 料を作ったりする場合、コンピューターにたよる必要は全くなく、必要があれ ば辞書を引いたり、人に聞いたり、図書館で調べるなり「頭や足を使って苦労 する」ことがとても大切であると思うのです。
一般社会はもちろん、おそらく数学以外の学問の世界でも、年々「プレゼンテー ションは大切」という考え方が強まっているような気がするのですが、個人的 には良くない風潮だと思います。物ごとの表面的な部分のみを見せ、本質を隠 してしまうような気がするからです。
いずれにしてもただでさえ時間が少なくなり、それに伴い内容が稀薄になって いる初等教育が、さらにコンピューターの害毒に犯されているのならば重大な 問題であると考えるのです。高校までのコンピューター教育は、例えば「ネッ トワークでどのように行動するか」等の社会的な面に特化した部分についての み行のが良いと思います。特に初等科学教育で生徒にコンピューターを使わせ るべきではありません。
先日お客様のシステムの更新ということでLinuxブートCFを100枚ほど たこやき したのです。何枚かサンプルを取り出し検査したところ、問題なく動作しそう なのでそのまま出荷の方に渡したのですが、昨日お客様から「少々動作が変で す」という連絡が...。
確かにちゃんと動いているのを見たはずなのにどうしてなんだろう?
ということで調べてみたところ、ななっなんと!
古いヴァージョンのカーネルが入っていました。古いカーネルですか...。参りましたなあ。そこそこ動くのですが、特別な操 作をする場合問題が生じるのです。通常のファイルやプログラムののミスです と、お客様にお願いしてリモートで入れ替えて頂けるのですが、カーネルの入 れ替えをお願いするのは余りにも危険です。そもそも組み込み用途のCFという ことで、ブートローダーは LILO を使っているので、カーネルを入れ替えた後 「絶対に間違わないように注意して」おまじない(/sbin/lilo -C なんたら)を 行わないと二度と立ち上がらなくなります。
幸い 100枚のうち現場に行ってしまったのは 6枚程度なので、必要なファイル 群(含 kernel)を tar.gz で固めて、それを転送・インストールする手順書も 書いて、これからリモート lilo の実行です。すごく緊張してます。やだな(笑)。
なんとか無事終了。カーネルを書き換えた後 lilo するのを忘れることが多い。 なのでインストール用のシェルを作ったのが良かったかも(^^。
順序体に関して いくつか疑問点があった ので学生時代に勉強した代数の本を眺めていたら、アルティン・シュライアー の定理というものが載っていました。
を(可換)体として次の条件が成立するとき「実体」と称する。
任意の に対し[アルティン・シュライアー] が実体 に順序体の構造が入る。
確かにこんなことを勉強した記憶が...。でも極大順序体の基本定理(代数学の 基本定理)の方に目がいって、こちらの定理はいいかげんに飛ばし読みしたこ とは事実です。
完全に忘れていました。
ということは実数体の部分体に「たくさんの不定元」を添加した多項式環を作 り、その商体を考えれば任意の濃度の順序体(従って極大順序体)が作れそうで す。
ただし上の証明は案の定というか、Zornの補題を使っているので、あまり具体 性がありません。 くるるさんに教えて頂いた 例は非常に具体的に任意の濃度の順序体を構成する方法なので、 とても参考になりました。さらにその例では 上に「 がどの有理数よりも大きい」順序を考えるので、 は無限大で は無限小に見えるというお話も面白かったです。コメントを頂きどうもありが とうございました。
Haskell に興味をもち 遊び始めた のですが、やはりネットの情報だけでは理解出来ない部分も多いのです。とい うかまだ全然分かっていません。そこで三日前に Haskell: The Craft of Functional Programming (International Computer Science Series) Simon Thompson (著) を注文したのですが、思ったより早く本日届きました。ほんとは輸入した方が 若干安そうだったのですが、今回はなるべく早く読みたかったので、日本の Amazonに注文したのです。一度ざっと概略を読み、ある程度理解できた段階で 「打ち込み」勉強という手順になりそうです。
いつも疑問に思うのは、数学の勉強をする場合は紙とボールペンがあればそれ なりに進行するのに、プログラミング言語等の勉強をする場合はどうしても 「打ち込んで実行してみる」必要が感じられることです。この辺りの違いは本 質的なものなのか、それともプログラミング言語の勉強の場合単に実行してみ る誘惑に負けてしまうからなのか、いまいち良くわからないのです。
頭の中ですべてアルゴリズムが完結・定式化され、単なる物理的な存在である コンピューターでの実行など伴わない方が美しく感じることは事実です。もち ろん「実行してテストやデバッグ行う」などということは建前としては論外で あり、常々
「プログラムは実行するべきではない」と公言してひんしゅくを買っているのですが、現実には 10 行書けば文法エラー が発生し、100行書けば確実に内容が間違っているのが情けないのです。テス トしないと怖くて外へ出せません(笑)。
「特に仕事で作るプログラムはテストを行うべきではない(*)」
(*) 責任が伴うような重要なプロウグラムがテストをしなければ正当性を 証明できないのでは困るし、そもそもテストで正当性を証明するのは 不可能であるということ。
昨日 と 一昨日 順序体の話を書いたのですが、ことえりで漢字変換すると「準所帯」なんて言 う風になって、全然うまく行きません。そこでさっそく右の画像のごとく単語 登録を始めたのですが、 こんなメッセージが出て 怒られてしまうのですよこれが(笑)。
最初は何が悪いのか全然分からなかったのですが、もしかしてちと読み方が変 なものの、後ろの四文字が宜しくないのかと思い、「うむむ!天下の順序体さ まに失礼な!!」なんて考えていたのです(^^。
それでも「これは面白い!絶対ねたにしなきゃなー」と思って一生懸命画面を キャプチャーして一瞬アップまでしたのですよ(^^。ところがその直後よくよ く見直してみたら
「よみ」と「単語」の入力を逆にしていました(笑)いやはや「不適切な文字」ってそういう意味だったのね(^^。てっきりつまん ない用語チェックを行っているのかと思いました。よくよく考えてみれば、読 みの一部を切り抜けばいくらでも「不適切」な言葉は出てくるので、最初に考 えたことなんてありえないのですが、一時「数学用語で『不適切』なものがど れだけあるか調べてみよう」なんて考えたのは、ほんとうにまぬけとしか言い ようがありません。
昨日の記事で、「 なので両辺に を加えて 」が順序体の公理を眺めても分からなくて困ったと書きました。ところが考え てみると「この場合に限って」は順序の方の公理群から
により証明できそうです。まさか高校の時の教科書にこんな意図があったとは 思えませんが(笑)。
未だに分からないのは、
実数体の部分体以外に(極大)順序体(*)の実例はあるのか?ということです。こちらは本当に長年の謎なのですが、知らないだけで本当は 簡単な例があるのかも知れません。
余談ですが Wikipediaの順序体の項 で定義2は必要ないと思われます(両辺に を加えれば良いので)。
(*) 順序体に対しその代数拡大で極大な順序体が存在することは Zorn の補題 により容易に証明出来ます。極大順序体を 特徴づける性質は次の通り。
のとき は 内に解を持つそして上の奇数次の代数方程式は 内に解を持つ
( が極大順序体) ( は代数閉体)要するに「中間値の定理」と合わせれば、代数学の基本定理が成立するという ことであります。
順序体というのは、四則演算が可能な体系に全順序が定義されたもので、
を満たすものです。どうしてこんな話を書き始めたかといいますと、上の事実 を高校一年生のとき授業で習ったのです。しかも先生が趣味で教えた のではなく、ちゃんと教科書に書いてあったのです。本当ですってば(笑)。
まず四則演算の基本性質を体の公理のみからきちんと証明してありました。 さらに順序の方は、例えば は の場合は公理そのものなので、 と仮定し、両辺に の加法逆元である を加え 上の二番目の公理により 体の公理の方をからの推論でマイナス符号を消去して という感じです。特に は乗法単位元で と異なるので ということも書いてあった記憶が...。そして最後は「複素数には順序付けが できない(*)」という事実でしめくくられていました。
一つ悩んだのは「 なので両辺に c を加えて が成立する」理由が公理からはどうしても分からなかったことなのですが(先 生に聞いたけどなんかごまかされた)、こちらの推論は順序体の公理とは無関 係で、等号の規則の方から導かれるといことは後で知った事実です。
個人的にはこの授業を受けた直後から、人並みに数学の勉強を始めたという経 緯がありますので、上のような「規則のみによる証明」を知ったことが、無意 識下に何らかの影響を与えたのかも知れません。おそらく「新数学」の最後の ともしび的な部分もあると思うのですが、今の教科書にもこういう遊び的な要 素もいれた方が良いのではと思うこともあるのです。もちろん「こういうのを 『お遊び』だと思うのはあなただけです」というつっこみはなしです(^^。
(*) 本当は「順序体とはなりえない」というのが正しいのですが、高校生相手 なので教科書も妥協したのでしょうか? 一年間位信じていた自分が情 けない(笑)。
最近 しらたまちゃん(Apple wireless mouse)用のニッケル水素電池が 10日位 しかもたないのです。まあ 10日もてば運用上特に支障はないのですが、 初期の評価 では 20日近くもっていたので、少々残念な気もします。原因としては、
あたりが考えられます。うーむどれが本当の原因なのだろうか?
今、ローテーションで使用している電池は eneloop でないものなので、次回のローテーションで予備として持ち歩いている eneloop で実験すれば、少なくとも 3 が原因かどうかは分かりそうです。
#eneloop で長持ちするともう一組衝動買いしてしまいそう。やだな!(笑)。
[集合論雑記目次]
一週間ほど前からぼちぼち勉強を再開していますが、もちろん忘れている部分 が非常に多いのです。特に強制法に関してはきちんと見直した方が良いと考え、 今までの集合論雑記の該当部分を眺めてみたのですが、予想通りたくさんの誤 りが見つかったのです。気がついた部分には「付記」としてコメントを入れま したが、どうせ勉強し直すのですから、きちんと LaTeX で記述、PDF化を行い 体裁を整えるとともに、ミスの消去や論理的な順番の整理等を行うことにしま した。
昨日の12時頃に開始して本日の12時現在まで最も基本的部分、即ち集 合論雑記の2005年5月から2005年7月の部分を記述しました。こんどは二回目と いうこともあり大分論理的に整理され、誤りやあいまいな点も少なくなったと 思います。現在、ソーステキストが 450行くらいで PDF化したものが 5ページ くらいの量です。
最近あまり体調よくなかったのに、どこにこんな集中力が残っていたのだろう(笑)。
残すところは Generic Extension の定義(これは実際には使用されない)、強 制関係がZFCを満たすこと(これが存外大変)、それから連続体仮説の否定がZFC と矛盾しないことの証明です。連休明けまでに完成の予定です。
最近未知のプログラミング言語を学ぼうという気もほとんどなくなっていたの ですが、偶然 Haskell という言語を知りまして、なかなか面白そうなので遊んでみる気になったので す。昔と違い「プログラミング言語」で遊びたい場合、オープンでさらに優秀 な処理系が手に入るのは助かります。今回は fink を利用し、 GHCなる処理系 をインストールしてみました。
ところがコンパイルを始めてから 30分くらいでエラー終了してしまいました。 仕方がないのでネットでーエラーメッセージ(忘れた)を検索したところ、どう も /usr/local/include/dlfcn.h なるファイルが存在するとよろしく ない場合があるそうです。そこで、dlfcn.h を一時的にリネームしインストー ルを再開したのです。$ fink install ghc-dev
さらに 13時頃に始めた二回目のインストールが、大量のライブラリーをコン パイルしていていつまでたっても終わりません。いかん!このままでは帰るま でに終わらないではないか(笑)。最悪サスペンド状態にして持ち帰るしかない かな〜、と思い始めたら 18時頃終わりました(^^。普段は PowerBook で性能 的な不満は特にないのですが、こういう場合 MacBook Pro で並列にコンパイ ルすると速いんだろうな〜、と少々うらやましく思ったりします。
メモリーの消費もなかなかのものです。
逆に言うと、これだけメモリーを使った状態で、さらにコンパイルのために CPU をフルに使用しても、他の作業をストレスなく行えたのはMac OSX(という か FreeBSD なのかな)のメモリー管理が非常に優秀であるからだと思います。bash$ ls -l /var/vm/ total 2097152 drwx--x--x 14 root wheel 476 4 5 02:00 app_profile -rw------T 1 root wheel 67108864 4 7 10:01 swapfile0 -rw------T 1 root wheel 67108864 4 7 12:07 swapfile1 -rw------T 1 root wheel 134217728 4 7 12:53 swapfile2 -rw------T 1 root wheel 268435456 4 7 13:17 swapfile3 -rw------T 1 root wheel 536870912 4 7 15:01 swapfile4
肝心の言語や処理系に関する感想ですが、まだ全然分かっていません(笑)。ぼ ちぼち遊んでもし理解出来たら何か書くかも知れません。
くるる様 へ。 過分なお言葉 を頂戴しありがとうございます。集合論雑記に関してはもちろんですが、「数 学を愛している」と書いて頂いたのがとてもうれしかったです。
一昨日あたりから左の首・肩にかけて痛いのです。さらに左手の手首のあたりも痛くなってきました。
もちろん原因は、ただでさえ重めのノート PC である PowerBook といっしょ
に とっても重い本 を持ち歩いて
いるせいです。本を左手にもって電車で立ち読みするのもよろしくないようです(笑)。
しばらくの間は他の本を持ち歩くか、それとも自分の集合論雑記を印刷して、
間違い探しをした方が良いかも知れません。でも、電車の中で数学の本を読ん
でいると、次の瞬間目的地に着いている場合も多く、通勤時間が長い身として
は非常に助かるのです。
今日はモカちゃんの中学校の入学式です。それにしてもどうして午後からなの だろうか。奥さまによりますと、「市のえらい人」がいろんな学校を回るため、 時刻を分散させたのであろうというのですが、別に「えらい人」来なくてもい いんですがねえ(笑)。
今日は二女の大学の入学式です。奥さまの話によりますと、スーツ姿がなかな かかっこよかったそうです。
昨日、
ゲーデルの「予想」が本筋では正しかったという事実
ゲーデルの「予想」が本筋では正しかった可能性もありうることを知り、大変
感動するとともに、しばらくさぼっていた集合論の勉強を再開する意欲がわい
てきました。そこでぼちぼち本などを取り出して読み直してみたのですが、案
の定忘れてしまった部分が非常に多いのです。従って少なくともキーポイント
に関しては一度教科書を読み直す必要がありそうです。
幸か不幸か通勤時間が長いので、しばらくの間とっても重い Jech 本 を持ち歩くことになりそうです。順調に事が進めば二月くらい後には「集合論 雑記」を再開出来るかも知れません。
[集合論雑記目次]
いつも勝手にお邪魔しているくるる氏の くるるの数学ノート における 3月30日の記事 に、Woodin が「解けるならば連続体濃度は だ。」とインタヴューに答えていたという記事があったのです。不勉強にてこ のような話を初めて知ったのですが、正直言って大変驚くとともに感動的だっ たのです。
連続体の濃度を ZFC で決定出来ないことは、 Paul Cohen が強制法(forcing) により証明しているので、上の事実は「ZFC に妥当な公理を付け加えれば」と いう意味であると思います。残念というか当然といいますか、「妥当な公理」 がどんなものか見当もつかないのですが、上の記事を読んだときの驚きは並大 抵のものではありませんでした。「リーマン予想が解けた」と言われるより驚 いたかも知れません。
ここからは一般向けの本を読んだ耳知識なのですが、上の事実はゲーデルが晩 年主張していたことで、さらに彼はそれを「正当化」する論文まで書いたので す。ところがその内容にはかなり問題があったらしく(というか問題外だった らしい)、査読者は「この論文がゲーデルのものでないなら雑誌に掲載するべ きではない。」と主張し、結局編集者は雑誌への掲載をあきらめたそうなので す。その後、Paul Cohen が一時「連続体の濃度は非常に大きく、弱到達不可 能基数である可能性が強い。」と主張したこともあったらしいのですが、しば らくして Cohen 自身がその見解を取り下げ、一時「連続体の濃度の決定は難 しい」という考えが主流になったという話を読んだこともあります。
いずれにしてもゲーデル没後 30年近く経過した現在、彼の直感が正しかった ことが分かりつつある状況らしいのです。ゲーデルの直感と洞察力の底知れな い深さにあらためて畏敬の念を禁じ得ません。
尚、上のくるる氏の記事のコメントに書き込みを行ったのは私です。 貴重なコメントを頂きありがとうございます。
2006年3月
2006年5月
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